このところの芸能界の隠れたトレンドとして、クオーターに注目が集まっている。
クオーターは言うまでもなく外国人の血が4分の1流れていることだが、最近は祖父や祖母が他国籍のクオーターのタレントが急増し、ハーフ以上にもてはやされ、活躍しているのだ。
たとえば、映画やドラマの世界では――。
日米のクオーターでは、祖父がネーティブアメリカンの個性派俳優の浅野忠信、母親が日米ハーフの観月ありさ、祖父が米国人の香椎由宇。祖父がスウェーデン人の仲里依紗のようなタレントもいる。
ちなみに浅野は主演映画「劔岳 点の記」が大ヒット中。香椎はキリンビールのCMで連日顔を見かける人気者。観月の活躍はいまさら言うまでもないし、仲は若手で急成長中の女優だ。
音楽界も見渡せば、クオーターが多い。母がイタリア系米国人とのハーフなのがAI、祖父がトリニダード・トバゴ人なのが青山テルマ。
また、父がイタリア系米国人とのハーフなのがISSAで、先ごろISSAとの熱愛が報じられた人気モデルの藤井リナも偶然にもクオーターで、父親が日米のハーフなのだという。
モデルではタレントとして活躍する梨花の祖母がフランス人だ。
なぜ、最近、クオーターのタレントが増えているのか。放送作家が次のように分析する。
「一言で言えば、クオーターはハーフほど構えなくていいのが大きいと思う。ハーフは顔立ちもクッキリして目立ち、キャラが立っているけど、外国人っぽさが強くて近づきがたいイメージがある。それに比べると、クオーターは当然ハーフよりも薄まっているから、日本人に近くてまろやかで親近感があります。しかも、それでいてクオーターは日本人ほどノッペリしている感じがなくて、彫りは深いし、目鼻立ちも整っていてイケメン・美女揃い。ありていに言えば、クオーターは日本人が抵抗なく憧れる対象になっているということです」
これまでは滝川クリステル、山本モナ、沢尻エリカのようなハーフがもてはやされたが、これから主流になるのはクオーターということか。これからクオーターのタレントがどんどん出現しそうだ。
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